日本代表として高校模擬国連国際大会に参加した生徒たち(グローバル・クラスルーム日本委員会提供)

世界各国の高校生が国連加盟国の大使役になって国際問題の解決策を探る「高校模擬国連国際大会」が米国ニューヨークで5月12・13日(現地時間)に開催され、日本代表団として参加した高校のうち、灘高校(兵庫)、渋谷教育学園幕張高校(千葉)、渋谷教育学園渋谷高校(東京)の3校(各2人)が優秀賞に輝いた。

国際大会には世界各国から約1600人が参加。参加者は割り当てられた国の大使として、国連機関を模した会議に参加し、国際問題について討議し、交渉を重ね、決議案をまとめた。

日本からは、昨年11月の国内大会で上位入賞した桐蔭学園中等教育学校(神奈川)、開成高校(東京)、浅野高校(神奈川)を含む6校11人が代表として派遣された。各校ともアフリカの島国・カーボヴェルデ共和国の大使役となり、別々の会議場に参加した。

表彰は議場ごとに果たした役割などを評価されて選ばれる。日本の3校が受賞した優秀賞は最優秀賞に次ぐ賞で、各議場4、5チームが選ばれた。会議は英語で行われ、日本の高校生は、決議案をまとめるためのリーダー役になるなど健闘したという。

代表の生徒たちは米国滞在中、国連軍縮部門トップにあたる軍縮担当上級代表に5月から就任した中満泉さんと面会したり、国連日本政府代表部を訪ねて国連外交などについて話を聞いたりした。

日本からの代表団派遣は11回目。昨年も麻布高校(東京)が優秀賞に選ばれている。