なぎたな個人で優勝した春山りんか(左)と準優勝の渡辺祥子

全国高校総合体育大会(インターハイ)なぎなたの個人決勝が7月31日、大阪府立体育会館で行われた。熊本西(熊本)の先輩・後輩対決となり、春山りんか(1年)が渡辺祥子(3年)を破り、初優勝を飾った。

熊本西は、団体戦は予選敗退。「団体戦優勝を目標にしていたので、すごく悔しかった。だから、先輩と『(個人戦の)決勝で会おうね!』と約束していたんです」と春山は振り返る。

なぎなた個人決勝は、春山りんか(右)と渡辺祥子の同校対決となった

決勝は2度の延長までもつれた大接戦。「同校対決はうれしかったが、相手をよく知っているだけにやりづらかった。(渡辺に)練習で負け続けていたので、チャレンジする気持ちで試合に臨んだ」と春山。その言葉の通り、積極的に足を動かし、面に見せかけて小手を攻めるなど、自ら打ちにいく姿勢を最後まで貫いた。

春山は、中学時代にジュニアオリンピック全国中学なぎなた大会の3連覇を成し遂げた実力の持ち主。姉のさくらも、2011年にインターハイのなぎなた個人で優勝している。「優勝できたことに正直、驚いていますが、高校でも3連覇を目指したい」と大きな目標を静かに語った。(文・写真 堤紘子)