7月の国際交流イベント。手に持っているのは手作りのネームプレート

外国語コースがあり、国際理解に力を入れる小平高校(東京)では、1〜3年生165人が国際交流委員として活躍している。校内で開かれる、海外の高校生との国際交流イベントを運営することなどが役割だ。互いの文化などを知り、心を通わすイベント作りに奮闘している。

「英会話に抵抗なくなった」

国際交流イベントは2〜3カ月に1度のペースで行われる。これまで台湾や米国、オーストラリア、ニュージーランドなどの高校生が訪問し、交流を深めてきた。

前委員長の榊原剛君(3年)は「米国の高校生と交流した際は英語で冗談を言って笑い合え、英語で心が通じたんだとうれしくなりました。いまや初対面の相手に対して英語で話すことに抵抗はありません」と話す。

台湾人高校生と交流

7月には、中国にある台湾人学校の高校生との交流会を開催した。1年生の国際交流委員が中心となり、1カ月前から準備を始めた。

当日は一人一人違う、オリジナルの手作りのネームプレートを掲げて出迎えた。ジェスチャーゲームやハンカチ落とし、椅子取りゲームなど、クラスで考えた企画で仲を深めていった。

司会を務めた富田有紀さんは「修学旅行で台湾に行くので、バディーになった生徒におすすめの場所を聞くと、『選びきれないから来た時に電話して』と言ってくれました」と話し、短い時間で打ち解けていた。

(文・写真 野村麻里子)