先制点を決めた東福岡のMF三宅海斗

サッカー男子決勝が8月9日、ノエビアスタジアム神戸(兵庫)で行われた。東福岡(福岡)が1−1で迎えたPK戦を6-5で制して市船橋(千葉)を破り、2連覇を果たした。

 前半20分に三宅海斗(3年)のドリブル突破からのゴールで先制した東福岡は、後半アディショナルタイムまでその1点を守った。だが、終了間際に市船橋の工藤友暉(3年)にフリーキックを決められて同点、延長戦に突入した。

勝利の経験思い出す

精神的ショックの大きい東福岡だったが、昨年の決勝でアディショナルタイムに追いつき勝った経験があった。主将の中村健人(3年)は「あの経験があったから気持ちを切り替えられた」と振り返る。

 森重潤也監督は「気持ちが落ちずに延長戦に入れた。最後は選手たちの勝ちたい気持ちが相手を上回ったと思う」と話す。メンタルの強さで手繰り寄せた2連覇だ。

(文・白井邦彦、写真・幡原裕治)

【TEAM DATA】
1970年創部。部員288人(3年生72人、2年生109人、1年生107人)。97、98年度の全国高校選手権で優勝。OBに長友佑都(インテル・ミラノ)、本山雅志(鹿島アントラーズ)ら。