全日本高校女子サッカー選手権出場 

十文字(東京)サッカー部が11 月の関東大会で優勝、来年1月10 日に開幕する全国大会に6年連続9度目の出場を果たす。短い練習時間をフル活用するのが特徴の同部。3年生は受験勉強とサッカーを両立しながら初の全国制覇を目指す。(文・写真 青木美帆)

都心にあるグラウンドはテニスコート4面分ほどの広さ。サッカー部は、他の部活が練習を終える17時から最長1時間半程度の練習に取り組む。

取材当日は、1対1や2対2といった個人の技術を磨く練習に多くの時間を充てていた。練習の切り替えは瞬時。石山隆之監督(48)から選手への指示も短い。「移動の時間もムダにできない」と山﨑萌子(3年)=埼玉・加須東中出身。この日は1時間と特に短かかった練習は、終始キビキビと進んでいった。

■練習前に受験勉強

今年1月中旬から始動した現チーム。4月のインターハイ予選は都ベスト8に終わった。それ以来、選手の意識が変わり、「あいさつをきちんとする」「走って移動」といったチームの基本的なルールを徹底しつつ、競技の基本となる走力アップに重点を置いた練習を重ねた。8月から始まった関東大会都予選は大量得点で勝ち上がり、11月9日の関東大会決勝も修徳(東京)に3-0と圧勝した。

部訓は「文武(部)両道」。練習を始める前に勉強する選手も多い。受験を控えた3年生は、石山監督と相談の上で練習日を減らし、勉強時間に充てている。

U-16とU-17の女子日本代表を経験した野口彩佳主将(3年)=同・葛飾中出身=は「今年のチームは一人一人が考えてプレーできるのが強み。流れや時間帯、相手の強さを、先生に頼らず自分たちで判断しようとしている」と話す。昨年度はベスト16だった全国大会。今年度はもちろん優勝を目指す。

【TEAM DATA】
1996 年創部。部員38 人( 3年生11 人、2年生15 人、1年生12 人)。2008、09 年の全日本高校女子サッカー選手権でともに3 位。部訓は「走れ、競れ、粘れ」「文武(部)両道」。