現代詩の部 受賞者インタビュー

最優秀賞  『夢見草』

神奈川県立湘南高等学校  泉 まいこさん    作品はこちらからご覧いただけます

 

―受賞した感想を教えてください

受賞を聞いたときは、驚きと喜びが大きすぎてなんと言っていいかわかりませんでした。その後まわりの人たちからおめでとうと言ってもらえたことで受賞を実感しました。過去の入賞作品にとても好きなものがあり、それらと同じ部門で賞をいただけて本当に嬉しいです。

 

―このコンテストに応募しようと思った理由を教えてください

昨年応募していたこともあり今年も応募しました。初めて応募したときのきっかけは、所属している文藝部でチラシを見たことです。自分のことを知らない誰かに、自分の詩を読んでほしいという思いも大きかったです。また高校生という土俵だからこそ、多くの人に読んでもらえるチャンスがあるかもしれないことも応募理由のひとつです。

 

―受賞作品の誕生秘話(こんな場面で思いついた など)や込めた思いを教えてください

今年の春、桜が綺麗な川沿いを歩き一人でお花見をしました。そこで浮かんだ言葉を中心とし、日常の中でメモしていた言葉とつなぎ合わせたのがこの詩です。最後の一文は日ごろから強く感じていることなので作品に落とし込めてよかったです。

 

―受賞作品の創作にあたって、工夫したこと、苦労したこと、楽しかったことをそれぞれ教えてください

「」の使い方は工夫しました。また目で見て綺麗になるよう字数も気にかけました。声に出したときのテンポ感や気持ちよさも大切にしています。
 もとはバラバラのシーンで浮かんだ桜にまつわる表現をひとつの作品に全て組み込むために、うまくつないで世界観をつくることが難しかったです。特に文の順序を考えることに時間をかけました。
 楽しかったことは、自分が好きな表現がならんで形になることやそこに空気感が生まれることです。また日常の中で素材を集めることも楽しいです。

 

―受賞作品の創作を通して、得たことや成長したことがあれば教えてください

この詩を生み出せたことによって、高校生があまりしなさそうな一人お花見に使った時間も、よかったのだなと強く思えました。もともと一人で出かけることは好きなのですが、今回の受賞でそのことに自信を持てた気がします。

 

―創作活動は日頃から行っていますか?

はい

 

―創作活動の魅力はどんなところですか?

創作の魅力はいくらでもあると思います。何もなくてもできる点や、自由(というよりも勝手)に書けるという点。自分だけのために、好きな瞬間や支えになるものを書けること、同じように誰かのためにも書けること。自らつくるものだからこそ絶対的で、いざと言うときも必ずそこにあってくれることなどです。私にとって何より魅力的なのは、生きていく上で起こる全てのことが、どんなにネガティブでも創作につながると思うことで無駄にならないところです。

 

―創作のこだわりやポイント、日常のルーティーンのようなものがありましたら教えてください

思いついた表現は必ずスマホか紙にメモをしています。その時々に浮かぶ表現は唯一無二なのに、すぐに逃げてしまうので留めることは大事だと思います。また何にでも挑戦すること、どこにでも行くこと、色々なジャンルの創作部に触れることも心がけています。

 

―創作活動に興味がある人、創作活動を始めようとしている人へアドバイスをお願いします 

好きな詩集があったり好きな詩人がいたりすると、詩を書く上で基盤になるかもしれません。私も、小さいころから読んでいるとても好きな詩集があります。創作は、書くことでも読むことでも救いになると思いますし、身をまもるものにもなるので、ぜひチャレンジしてみてほしいです!

 

★応募に関する情報は、応募概要ページでご確認ください。

<応募者必見> 
★受賞作品を読んでみよう
  短篇小説の部 ・ 現代詩の部 ・ 短歌の部 ・ 俳句の部
 
審査員を務める 水無田気流先生からの一言アドバイス