★JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテストの募集要項はコチラ

以前は、「遠くの国の人のことも、考えるだけで、知ろうと努力するだけで、助けていることになる」と考えていた吉村さん。そんな彼女の考えを変えたのは、海外を回って現地の人々とともに壁画を描く「壁画アーティスト」である叔父の存在。叔父の活動を詳しく知ることでたどり着いた彼女の現在の心境が描かれています。

2021年度 国際協力特別賞
吉村 可奈子さん 佐賀県立佐賀西高等学校 2年

 

 

Q. エッセイコンテストに応募されたのはなぜですか? きっかけや経緯を教えてください。

もともと文章を書くことが好きで、何かのコンテストに挑戦してみたいと思っていたところ、学校の先生からこのコンテストを紹介していただきました。

Q. エッセイで一番表現したかったのはどんなことですか?

様々なことを学ぶにつれて、世界の厳しい現状を知り、自分がいかに恵まれているかを知り、その格差を埋めるために何が出来るのかを考えるようになりました。その度に私は「1人では何も出来ない」と世界に背を向けていましたが、叔父の活動を知る中で「国際協力」「海外援助」というものに対する捉え方が大きく変わりました。世界をいい方向に変えていきたいと望む多くの人に何か新しい気づきを持ってもらうことが出来たらと思い、書きました。

Q. エッセイ執筆の過程で苦労したことや、工夫したことがあれば教えてください。

初めは文章の方向性が定まらず迷走しましたが、一度自分の考えを書き出して結論を先に決めると、書くべき内容が自ずと決まりました。

Q. 執筆してよかったと思うことがあれば、教えてください。

今まで何となく胸の内に抱いていた思いを、文字にすることではっきりとした意志に変えることが出来たのはとても良かったと思います。

また、国際情勢に興味を持つようになったきっかけ、文章を書くことが好きになったきっかけ、自分の書いた文章をコンテストに応募してみようと思えるようになったきっかけ、このコンテストを知ったきっかけ、これらを掴むことが出来たのはすべて、それぞれのタイミングで私に関わってくださった先生方のおかげです。賞をいただくことで少しでもその恩返しになったなら、これほど嬉しいことはありません。そして私の価値観を大きく変えてくれた、尊敬する叔父への恩返しにもなればいいなと思います。

 

Q. 次回のコンテストの応募を考えている生徒に向けて、テーマの決め方や、文章の書き方のアドバイスをお願いします。

日本語は助詞を一つ変えるだけでも全く違う意味の文章になります。それは日本語の魅力ですが、怖いところでもあります。読み手から違った解釈をされることがないように気をつけて書くことが大切だと思います。

Q. あなたのこれからの目標や夢があれば教えてください。国際協力に何らかの形でかかわりたいと思っているようでしたら、そのかかわり方も教えてください。

どれだけメディアを介して海外のことを知っても、自分の目で見なければ何かを変えることは難しいと思います。いつか叔父の活動「Over the Wall」に参加させてもらい、海外の人と繋がる経験をしたいと考えています。その後自分なりの国際協力の形を模索していきたいです。