★JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテストの募集要項はコチラ

開発途上国の現状や開発途上国と日本との関係について理解を深め、国際社会の中でとるべき行動について考える機会を設けることを目的とし、中学生・高校生を対象にJICAが実施しているエッセイコンテスト。2020年度テーマ「世界とつながる自分~私たちが考えること、できること~」において、中学生の部 最優秀賞 独立行政法人国際協力機構理事長賞を受賞した大石 理紗子さんの作品「輝く世界のために」を紹介します。

2020年度 中学生の部 最優秀賞 独立行政法人国際協力機構理事長賞
大石 理紗子さん 名古屋市立汐路中学校3年

 

Q. エッセイコンテストに応募されたのはなぜですか? きっかけや経緯を教えてください。

学校の先生に勧められたからです。

Q. エッセイで一番表現したかったのはどんなことですか?

「自分が動いたところで何も変わらない」と思ってほしくないことです。私自身もそうでしたが、このように思ってしまう人が多いと思います。しかし、大きな力というものは、小さな力が広がっていくことで初めて出来ます。まだ中高生の私が出来ることなんて小さい、と思うのではなく、むしろ失敗のきく中高生だからこそ、色んなことに挑戦できると捉え、積極的に行動し、周りに良い影響を与えていってほしいです。

Q. エッセイ執筆の過程で苦労したことや、工夫したことがあれば教えてください。

苦労したことは、自分の気持ちを言葉で表現することです。

工夫したことは、ありのまま書くことです。

Q. 執筆してよかったと思うことがあれば、教えてください。

執筆したことで、今、自分が国際協力に対してどう考えているかがはっきりしてよかったです。

また、周りの人への感謝を絶対に忘れてはいけないことに改めて気づけてよかったです。

エッセイの題材となった活動をさせてくれた名古屋YMCA。応募を提案してくださり、国際協力をしていく上で大切にすべきことを教えてくださった中学1年の頃の担任の先生。

今回私がエッセイを書けたのは、沢山のお世話になってきた方々のおかげです。受賞したことで、その方達の笑顔を見れてとても嬉しかったですし、恩を返せてよかったと思っています。

Q. 次回のコンテストの応募を考えている生徒に向けて、テーマの決め方や、文章の書き方のアドバイスをお願いします。

自分が今まで経験してきたことから思ったことを、ありのまま伝えればいいと思います。素直な自分の気持ちこそ、多くの人の心を動かすきっかけになると思います。

まずは、自分が伝えたいことをはっきりさせて下さい。どんな経験を通して、どんなことを思ったのか、ここをしっかり書けば、気持ちのこもった素敵な文章になると思います。

また、「経験」についてですが、国際協力の活動以外の、例えば私のような生徒会活動など、一見国際協力とは関係なさそうに思えるものでも、そこから学んだことがあるのならば、良い題材になります。自分が活動したこと、経験したことの規模の大きさは関係なく、やはりそこから学んだ伝えたいことが1番大切だと思います。

着飾らず、そのまま自分の思いを一度整理しながら書いてみてください。

Q. あなたのこれからの目標や夢があれば教えてください。国際協力に何らかの形でかかわりたいと思っているようでしたら、そのかかわり方も教えてください。

募金やその他の支援活動をした後に、現地から届いた写真の子供達の目の輝きや笑顔。これらを見た時に感じた嬉しさは今でも忘れられません。なので、私は将来医師になり、これからも多くの人の笑顔の源となりたいです。

現在、私の進学した愛知県立旭丘高等学校は、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されており、グローバルリーダーの育成が盛んな高校です。その環境の中で、ぜひSDGsの活動に関わっていきたいと思っています。