東京大学は2月12日、2020年度一般入試の第一段階選抜(いわゆる足切り)の合格者を決め、発表した。6科類合わせて2960人を募集したのに対し、9259人(男子7362人、女子1897人)が志願。2次試験(個別試験)は2月25日から行われる。合格発表は3月10日。(記事末尾に科類ごとの志願者数、合格者最高点、合格最低点、合格者平均点の一覧を掲載)

志願者のうち女子は20.5%

東京大学の2020年度一般入試の志願状況

東京大学の入試は6つの科類に分けて募集し、1・2年生は全員が教養学部で学び、3年生から10学部のいずれかに進学する。

志願者は、19年度入試に比べ224人減った。志願者に占める女子の割合は20.5%。前年(20.6%)からほぼ横ばいだった。

科類ごとの内訳をみると、前年度より増えたのは文科一類(2人増)、理科一類(10人増)、理科三類(8人増)だった。前年度より減ったのは文科二類(72人減)、文科三類(59人減)、理科二類(113人減)だった。

全科類で「足切り」実施、合格者最低点は下がる

全科類で志願者が予告倍率を超えたため、センター試験の点数(900点満点)による第1段階選抜を実施し、6科類あわせて、志願者のうち8644人(男子6878人、女子1766人)が合格した。女子の割合は20.4%だった。6科類とも合格者最低点、合格者平均点とも前年度より低かった。大手予備校の予想では、センター試験の平均点が下がるとされており、その影響があったとみられる。センター試験の最高得点は892点(理科二類受験者)だった。

合格発表日・発表時間は

2次試験は2月25・26日(理科三類のみ27日も)に行われる。合格者は3月10日に発表される。合格者の発表時間は正午頃にウェブサイトに合格者の受験番号がウェブサイトに掲載され、12時半頃に本郷キャンパス内に掲示もされる。

2020年度東大一般入試 第1段階選抜結果(志願者数・倍率、合格者数・最高点・最低点・平均点)

2020年度東大一般入試の科類ごとの募集人数と志願者数(募集人数に対する倍率)、第1段階選抜合格者の人数とセンター試験の成績(900点満点)は次の通り。

文科一類(401人募集) 志願者1409人(3.51倍) 第一段階合格者1204人 合格者最高点887点 合格者最低点621点 合格者平均点750.22点

文科二類(353人募集) 志願者1111人(3.15倍) 第一段階合格者1060人 合格者最高点879点 合格者最低点612点 合格者平均点763.49点

文科三類(469人募集) 志願者1433人(3.06倍) 第一段階合格者1407人 合格者最高点880点 合格者最低点575点 合格者平均点780.21点

理科一類(1108人募集) 志願者2925人(2.64倍) 第一段階合格者2770人 合格者最高点891点 合格者最低点681点 合格者平均点791.72点

理科二類(532人募集) 志願者1968人(3.70倍) 第一段階合格者1863人 合格者最高点892点 合格者最低点626点 合格者平均点770.70点

理科三類(97人募集) 志願者413人(4.26倍) 第一段階合格者340人 合格者最高点889点 合格者最低点611点 合格者平均点780.01点

合計(2960人募集) 志願者9259人(3.13倍) 第一段階合格者8644人