センター試験が終了し、ホッと一息つきたいところだが、これからが受験の本番! 国公立大学を志願する受験生がセンター試験後に取り組むべきことを河合塾横浜校の校舎長・高野英悟さんに聞いた。

自己採点結果をもとに出願する大学を決定

センター試験が終了したら、新聞などで公表される解答・配点をもとに自己採点を行うことができるので、受験生は自己採点の結果を見ながら、出願する大学を決定することになります。国公立大学の出願期間は、センター試験の約1週間後からの10日間程度となるケースが一般的です。大学によっては、センター試験の成績を用いて2次試験の受験者を事前に選抜する「2段階選抜」が実施されることもあります。

 

2021年度(2021年1月実施)の入試より、現行のセンター試験に代わって新たに大学入学共通テストが導入されることを受け、今年度はより合格が確実な大学に志望を変更しようと考える人も多いかもしれません。ただ、自己採点結果などのデータのみを重視して志望大を変更すると悔いが残るケースもあるため、自分は大学で何をしたいのかといった当初の志望を思い出した上で、高校・予備校の先生や家族とよく話し合ってから決断することをおすすめします。志望大を変更する場合は、自分が履修している科目で二次試験を受験できるかをよく確認しましょう。

二次試験にむけて記述問題対策を

今年度のセンター試験の日程は、1月18日(土)・19日(日)でした。これは昨年度とほぼ同時期ですが、その前年度までに比べると1週間ほど遅いため、センター試験が終わってから国公立大の二次試験までの期間はやや短めだといえます。そのため、センター試験の結果に振り回されずに、できるだけ早く気持ちを切り替えることが重要です。

センター試験は時間内に大量の問題を処理できるかが問われる“減点型”の試験であるのに対し、国公立大の二次試験の記述問題は、解答までのプロセスで部分点が認められる“加点型”の試験です。センター試験終了後は気持ちを切り替え、記述問題の演習に取り組みましょう。自分の答案を客観的に分析することは難しいため、記述問題の答案は高校や予備校の先生に添削してもらうとよいでしょう。

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高野英悟

 

河合塾横浜校校舎長。1989年入塾。駒場校、麹町校、本郷校の校舎長を経て2019年4月より現職。大学入試に関して豊富な知識をもち、高校生や保護者を対象とした講演などを多数行っている。