世界大学ランキング(THE)で4年連続1位になるなど、世界一の大学ともいわれるオックスフォード大学。来日した同大学生と日本の高校生との交流会(ベネッセコーポレーションなど主催)を取材し、大学の仕組みや大生生活を聞いた。(越沢琴奈・3年、中澤彩恵・2年)

先生1人に学生1・2人!?

大学のスタッフによると、オックスフォード大学は、先生1人に学生1、2人で授業を行っている。ただ講義を聴くだけではなく、先生と対話しながら授業を行った方が身に付きやすいし、定着が早いと考えられているからだそうだ。先生とほぼ1対1での授業でどんどん勉強したことをたくさん問われたり、それについて議論したりするため、課題や他の勉強を怠ることは絶対にできないという。

 オックスフォード大学に入るとまず「カレッジ」に入る。学生や教授が住み、学生の勉強、生活などの管理、学生の健康チェックも行うところでもある。学部で分かれておらず、1つのカレッジにさまざまな学生が集まっている。

 

「学期中はバイト禁止」Jasper Dixさん(学部生2年)

 

――アルバイトってしますか。

休暇の時だけだね。学期中のアルバイトは実は禁止されているんだ。ちなみに休暇中は、川で船頭の仕事をしていたね。川を貸しボートで下るという遊びがあるんだよ。

――勉強にスポーツに非常に忙しい生活ですが、自由な時間が取れた時は何をしますか。

友達とマリオカートをやったり、公園に行ったりするね。オックスフォードには、自由な時間を友達と過ごすのにぴったりな公園があるんだ。

「ラテン語で作品を読む」George Warrさん(学部生4年)

 

――どんな勉強をしていますか?

僕の専攻の内容を紹介するよ。まずはラテン語などの言語を学んで、その後、古代ギリシアなどについて勉強をするんだ。古代の作品を原文で読んだりするんだよ。必修がラテン語と古代ギリシアなんだけど、他の分野を履修することもできるんだ。

 

「部活との両立は大変」Conor Hennessyさん(大学院2年)

 

――部活と勉強はどうやって両立させていますか。

ラグビー部に入っているんだけど、オックスフォード大学の勉強はとても忙しいから、両立は大変なんだ。ほとんど自由時間はないんだ。けじめをつけて勉強やラグビーをすることが大切だね。

――部活で一番楽しいのはどんな時ですか。

大きなスタジアムで試合ができる時かな。ラグビーをすることはいいストレス解消にもなるんだ。

「学生の意欲が高い」Abhijeet Oswalさん(学部生3年)

 

――なぜオックスフォード大学を選んだんですか。

やっぱり、ネームバリューかな。会社に勤めるようになって、どこの大学出身かと聞かれてもみんなが知ってる大学だから。

――大学の特徴は?

人と人との距離が近いと思うよ。あと、挑戦したいことに対して誰にでもチャンスがある環境だね。コースや選択している授業によって違うけど、スポーツをしたり、勉強したり。理系の友人から理系の学生は研究があると聞いたこともあるよ。

オックスフォード大学は、やりたいことや学びたいことへ挑戦するチャンスがたくさんあって、学生みんなの意欲がとっても高い大学だよ。

「立派な図書館がある」Henry Martinさん(学部生3年)

 

――オックスフォード大学を選んだ理由は?

確かに、僕もイギリスでナンバー1の大学だから、というのは大きな要因だったよ。でも、他にも学術的にもスポーツ的にも長い歴史があることや、図書館の設備とかが立派なことも惹かれたポイントの一つだね。

――実際に学生生活を送ってみて、どんな印象がありますか。

学生同士、共に勉強することもあるし、教授にも気軽に質問できる。クラスのようなグループがあるんだけど、それのおかげですぐに人と打ち解けることができたと思う。

――授業が終わった後はどんなことをしていますか。

僕も過ごし方は人によると思うんだよね。でも、僕は図書館で本読んだりすることが多いかな。さっきも話したけど、学校の設備はとても立派で、図書館は本の貯蔵がとってもあるんだ。

――素敵な学生生活ですね。最後に、オックスフォード大学に憧れる日本の高校生にメッセージをお願いします。

海外の大学を選択するってとても勇気のいることだと思う。でも、僕の周りの留学生はみんな馴染んでいるし、お互いに頑張っているよ。自信をもって、あなたのベストを!