第31回国際情報オリンピック(IOI)が2019年8月4日から11日までアゼルバイジャンで開催され、日本代表として高校生4人が参加。金メダル1個、銀メダル3個を獲得した。日本代表が金メダルをとるのは14年連続。文部科学省と情報オリンピック日本委員会が発表した。

第31回国際情報オリンピック日本代表の4人。左から戸髙空君、行方光一君、平木康傑君、米田優峻君(情報オリンピック日本委員会提供)

大会には、世界87カ国・地域 の高校生ら327人が参加し、アルゴリズムの考案など数理情報科学の問題解決能力を競い、国際交流も図った。金メダルは参加者の成績上位者約12 分の1に、銀メダルは続く約12 分の2に、銅メダルは続く約12 分の3に与えられる。

日本代表の成績は次の通り。

米田優峻君(東京・筑波大学附属駒場高校2年) 金メダル

戸髙空君(宮崎県立宮崎西高校3年) 銀メダル

行方光一君(東京・筑波大学附属駒場高校3年) 銀メダル

平木康傑君(兵庫・灘高校2年) 銀メダル

第31回国際情報オリンピック日本代表の4人(情報オリンピック日本委員会提供)

行方君は、日本で開かれた昨年の大会も代表として出場し、銅メダルを獲得している。米田君は昨年代表からは漏れたが開催国として特別参加し、金メダル相当の成績を残している。

各国の代表になれるのは4人まで。大会前年の9~12月に高校などに在学していることなどが要件だが、日本代表は開催年の高校生から選んでいる。競技は、与えられた問題を解くために効率や質のよいアルゴリズムを考え出し (アルゴリズムの設計)、正しく動作する解法プログラムを実装することが求められる。1日5時間で3問で解く競技が2日間にわたり行われた。

日本代表は1994年から3年間派遣された後、中断を経て2006年から毎年4人ずつ派遣されている。

国・地域別のメダル獲得数の順位(非公式)は次の通り。

1位 ロシア(金4)

2位 中国、米国(金3、銀1)

4位 韓国、ベトナム(金2、銀1、銅1)

6位 台湾(金2、銅2)

7位 日本、フランス、イラン(金1、銀3)

10位 ブルガリア、インドネシア、ウクライナ(金1、銀2、銅1)