インターハイ陸上男子走り高跳びで優勝した江頭亮

全国高校総体(インターハイ)陸上の男子走り高跳び決勝が2019年8月8日に沖縄県沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われ、近畿大会王者の江頭亮(大阪・大塚3年)が2メートル15をマークし、初優勝を果たした。

快勝にも喜びを見せなかったのは、「記録を狙って臨んだ大会だった」からだ。約2週間前に自己新(2メートル18)をマークするなど、冬季練習の成果もあり、好調のまま迎えたインターハイ。江頭は日本高校記録(2メートル23)更新を見据えていた。

インターハイ陸上男子走り高跳びで優勝した江頭亮

決勝で3本目となった2メートル11で他の3人が跳べない中、難なく1回でクリア。早くも優勝を決めると、「1人になったらどんどん高さを上げていく」という当初の予定通り、2メートル15を1回で成功させ、大会記録を1センチ上回る2メートル21に挑戦した。

しかし、3本目は惜しい跳躍でバーを越えられず、「あれが一番悔いの残る跳躍になりました」と悔しさをにじませた。

江頭亮の話「全然、納得いっていないです。2メートル21は記録を意識して1、2本目を少し力んでしまって、自分の跳躍ができませんでした。3本目の跳躍を1本目にできていたらと思いますが、もう終わったことなので…。高校の間に2メートル24は絶対に跳んで、将来はオリンピックに出たいです」

(文・小野哲史、写真・幡原裕治)