令和で最初の全国高校野球選手権大会。6月下旬から全国各地で甲子園を目指す戦いが行われている。関東・東京大会の注目校と選手をピックアップした。(文・写真 手束仁)

東海大相模が強い 横浜・桐光学園が立ち向かう

関東大会では投手も務めた東海大相模・遠藤成
1年生ながら、春季関東大会で好投した東海大相模・石田

春季関東大会は、東海大勢同士の決勝で話題にもなった。優勝した東海大相模(神奈川)はやはり強い。門馬敬治監督は常に夏を意識した戦いだった。大型内野手だが、遠藤成(3年)には投手としての経験も積ませた。また、将来を見据えて石田隼都(1年)の先発もあったが、しっかり任を果たしたことで今夏の戦力としても考えられているようだ。

桐光学園・楠本龍聖

その東海大相模に対して、今春のセンバツ出場校でプロ注目の本格派左腕・及川雅貴(3年)のいる横浜(神奈川)や、左右の好投手を擁して楠本龍聖(3年)の強打も光る春季県大会準優勝の桐光学園(神奈川)、187センチの大型左腕・佐藤一磨(3年)を擁する横浜隼人(神奈川)などがどう挑んでいくか。

昨夏、北埼玉大会で決勝進出を果たし、古豪復活まであと一つに迫った上尾では、昨夏のメンバーから捕手の小林陸人(3年)が残り、クレバーで冷静な判断とリードで名門校を引っ張っている。一昨夏に全国制覇を果たした花咲徳栄(埼玉)や、強打の好捕手・畑敦巳(3年)のいる浦和学院(埼玉)などの強豪私学にどう挑んでいくのか注目される。

関東一・土屋大和

東東京は、二松学舎と関東一の争いになるか。一発長打も魅力的な秋広優人(二松学舎大付・3年)と好投手・土屋大和(関東一・3年)との対決が実現すれば楽しみだ。関東一は谷幸之助(3年)も好投手だ。西東京では、関東大会準優勝で一昨夏の代表校・東海大菅生の左腕で「スピードよりも緩急」という中村晃太朗(3年)と、遠投110メートルの強肩捕手・小山翔暉(3年)のバッテリーに注目が集まっている。