東京五輪・パラリンピック開幕までほぼ1年。聖火リレーの経路や競技の開始時間なども決まり、競技施設の建設も進む。五輪の観戦チケットの抽選結果も発表された。日本の金メダル獲得数を世界3位の31個とする予測も出ている。

聖火リレーは福島から、47都道府県めぐる

聖火は2020年3月12日にギリシャで採火され、宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地に到着。同26日に福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」をスタートし、121日間で47都道府県をおおむね時計回りに一筆書きで巡り、7月24日の開会式で東京・新国立競技場の聖火台に点火される。リレー開始前には、東日本大震災で被災した宮城、岩手、福島で「復興の火」として展示される予定だ。

競泳、バスケの決勝は午前中、マラソンは朝6時開始 米テレビに配慮も

陸上はトラック、フィールドの計9種目の決勝、競泳やバスケットボールなどの決勝は午前開始の時間帯で行われる。巨額の放送権料を支払う米テレビ局の意向を反映、米国夜の放送時間帯に合わせた設定となった。男子マラソンのスタートは暑さ対策で一時間早めて午前6時とすることも正式に決まった。開閉会式は夜8時から。鉄道各社は期間中の終電時間繰り下げを検討している。

スポーツデータの分析、提供を行うデータ専門会社グレースノートは、日本の金メダル獲得数を世界3位の31個、メダル総数を同4位の63個、いずれも過去最多と予測する。

チケットは大人気

また、五輪の国内居住者向けチケットの抽選申し込みが5月9日から始まった。チケット購入に必要なID登録者は同日夕までに約355万件に達し、12年ロンドン五輪の約200万件を大幅に上回った。価格は開会式が1万2千~30万円、競技は2,500~13万円。申し込みは29日午前に締め切られ、抽選結果は6月20日に発表された。秋以降、公式サイトで先着順販売もされる。

五輪閉幕の約2週間後、8月25日から始まる障害者スポーツの祭典、東京パラリンピックは、初採用となるバドミントン、テコンドーを含む全22競技に約4400人の選手が参加を予定しており、史上最大規模となる。

データ専門会社が算出した東京五輪のメダル予測