スマホで見られる「映像授業」。ただ見るだけで勉強した気になっていないだろうか? 心療内科医の吉田たかよしさんに映像授業の活用法を聞いた。(安永美穂)

Q. スマホの学習アプリや映像授業を活用するときの注意点は?

A. 平面の情報として受け流さず、立体的なイメージでとらえ直して。

 

人間の脳は、映像の人が話しているという「平面的な情報」より、目の前の人が話しているという「立体的な情報」の方が重要だと認識します。そのため、質の高い映像授業を受けていたとしても、ただ視聴するだけでは内容が頭に残らないということも多々あります。映像授業を受けるときは、目に入る平面的な情報を脳内で3Dに変換するつもりで、「目の前に先生がいて、自分がその授業を受けている」といった立体的なイメージを思い描くようにしましょう。

リアルな対人関係も活用しよう

また、リアルな体験があると印象がより強く残るので、友達と同じアプリや映像授業を活用し、「ここがポイントだったね」と話し合う勉強会を開くのもよいでしょう。アプリや映像授業を見るだけで終わりにするのではなく、「友達と話す」「分からなかったところを学校の先生に質問する」といったリアルな対人関係を活用することが、知識を長期記憶として脳の中に定着させるコツです。

 

吉田たかよし さん

よしだ・たかよし 医学博士・心療内科医。本郷赤門前クリニック院長。脳科学と学習医学を活用して受験生の心身のサポートを行う。著書多数。

 

 

『脳科学と医学からの裏づけ! スマホ勉強革命』(青春出版社、税抜1380円)

 勉強の敵と思われているスマホ。上手に使えば集中力や記憶力などを高めることができる。脳科学に基づいたスマホの使い方がわかる。

『「ついつい先送りしてしまう」がなくなる本』(青春文庫、税抜690円)

 期限を守れない、面倒だと後回しにしてしまう……。それは脳に先送りの癖がついているから。脳の癖に気付いて改善できる方法を知ろう。