東京・十文字高等学校JRC同好会の部員と顧問の猪又先生

高校や中学校で手軽にできるエコ活動として注目が集まる「アイシティecoプロジェクト」。全国666高校がこの活動に取り組んでいる。そのうちの一校である東京・十文字高等学校のJRC同好会に話を聞いた。

空ケースを回収して社会貢献

あまり知られていないが、使い捨てコンタクトレンズの空ケースは、リサイクルが可能。シャツやペンなどの製品に生まれ変わらせるため、空ケースを回収し、リサイクル材料として売却。このときの代金が寄付されて、視力を再び取り戻したいと願う人々に役立つというのがプロジェクトの仕組みだ。十文字高等学校JRC同好会も、年度初めの活動内容を決める際、たまたま学校に届いたパンフレットをきっかけにして活動が始まった。3年が経過し、同好会の累計回収量は100kgを超えている。

手軽さが長続きするポイント

同好会の部長・鍵本沙良さん(3年)はじめ部員全員で、新入生向けポスターや全校生徒に向けた活動報告の手紙を作成するなど、活動の周知に励んでいる。生徒はもちろん、先生や保護者も協力的で、各クラスに置かれた回収ボトルはすぐにいっぱいになるそうだ。プロジェクト参加後の生徒の成長について顧問の猪又由加先生(養護教諭)は「見違えるように自律した」と話す。一方で生徒は、「自分でできることを探すクセがついた」(鍵本さん)と、自分たちの視野の広がりを実感している。

角膜移植を啓発する団体に寄付

回収したケースを店舗に届ける

 プロジェクトは、業界初の取り組みとしてコンタクトレンズの製造販売を行う「HOYA株式会社 アイケアカンパニー」が開始。寄付金は日本アイバンク協会に送られる。回収は同社の店舗「アイシティ」に持参するか、着払いでの配送も可能。回収ボックス・ボトルなど、必要ツールは無料レンタルされる。

詳しい情報は→https://www.eyecity.jp/eco/