厚生労働省は6月7日、2018年の日本の人口の増減などをまとめた人口動態統計(概数)を公表した。1年間に生まれた子どもの数(出生数)は91万8397人で、統計で比較可能な中では過去最少だった。

女性1人が生涯に産む子どもの推定人数「合計特殊出生率」は1.42と3年連続で低下。人口維持に必要な2.07を大きく下回る水準が続く。背景の一つに、子どもを産む世代の人口が減っていることがある。第1子を産んだ母の平均年齢は30.7歳で上昇傾向だ。

結婚の件数も戦後最も少なかった。平均初婚年齢は夫が31.1歳、妻が29.4歳だった。

調査結果のポイントは次の通り。

出生数:91万8397人(前年から2万7668 人減少)

合計特殊出生率:1.42(前年から0.01ポイント減)

死亡数:136万2482 人 で戦後最多 (前年から2万2085 人増加)

自然増減数:44万4085人減少で過去最大の減(前年から4万9753 人減少)

結婚件数:58万6438 組で戦後最少 (前年から 2万428 組減少)

離婚件数:20万8333 組(前年から3929組減少)