勉強と部活の両立は? 時間の使い方の工夫は? 高校生新聞では、この春卒業し、高校生新聞による表彰「高校生新聞社賞」を受賞した先輩たちに聞いてみた。

食事の時間も手帳で管理

勉強時間を確保する上で一番工夫したことは、手帳を管理して時間の活用を行うことです。1時間刻みで記入することのできる手帳で、勉強時間や帰宅時間夕食時間などを細かく計画して、休憩のときは休憩、勉強のときは勉強とメリハリをつけて、時間を有効に使えるようにすることで両立をしていました。(山梨・上野原高校 藤本沙也)

睡眠時間も大切

学校までは車とバスで2時間半の遠距離通学でした。朝は4時半に起き、夜は12時近くに就寝という毎日を送っていました。一番力を入れていた部活動で成績を残すためには、睡眠も必要でした。そのため、登下校のバスで勉強するとか、夕食をバスの中でとるとか、時間を有効に使うことを心がけました。最初はその生活がとてもきつかったですが、入学して2、3ヶ月もすると、その生活にも慣れ、3年間続けるこ とができました。(岐阜・高山西高校 松嶋真矢)

勉強と部活で優先順位を

 私は、自分のやりたいことはやってみるというスタンスでやっていた。部活も2つ所属していたため、優先順位を決めていた。家に帰ってからは勉強に一番時間をかけ、優先順位としても一番高かった。それ以外で、部活やその他の活動は時間がどれぐらいかかるかなどのバランスを考えていた。できるだけ全ての活動がその活動時間内で終わるようにし、家では勉強に集中できるようにした。(東京・東京学芸大学附属 国際中等教育学校 木暮里咲)

6 集中力を高める工夫

 私は補習を受けるために遅くまで学校に残っていることが多く、空き時間を作ることが難しかったです。そのため、帰宅途中に覚えたいことを唱えるように声に出して歩いていました。一人で歩く夜道はいつもとは違う空間に感じ、集中して覚えることができました。また、覚えたいものの写真をスマートフォンで撮り、お風呂中などわずかな時間を暗記に利用しました。(兵庫・神戸商業高校 辻清華)

忙しくても休憩時間は確保

僕は定時制の学校に通っており、平日は夕方まで仕事をして、夜に学校に通うという生活を送ってきました。授業、資格の勉強、仕事とやることがぎっしり詰まっているため、忙しい時期はほとんど休む時間が確保できず、2、3時間寝られればいいほうでした。 そこで、事前に週末の過ごし方を計画するようにして、その時だけは好きなことをするように心がけました。心を落ち着けるためにも、息抜きの時間は意識的に設けたほうがいいと思います。(徳島・徳島科学技術高校 玉井宗一郎)

毎日を「見える化」

「すき間の時間」を大事にしました。小学校 1年生の時から毎日日記を書いているのですが、学校で「フォーサイト」というスケジュールノートを使うようになり、一日の終わりに自分の時間の使い方を振り返るようにしました。頑張れた日には笑顔マークを書くなど見える化して、自分を褒めるようにしていました。(静岡・不二聖心女子学院高校 和田優海)