政府は、法科大学院制度の改革に乗り出す。法曹になるのにかかる年限を約2年短縮するのが柱だ。法科大学院の志願者が減ってきているが、優秀な法曹志望者の確保につなげたい考えだ。

法曹(弁護士・検察官・裁判官)の資格を得るには司法試験に合格する必要がある。法科大学院制度は、2004年に始まった。法曹になるには、大学の学部(4年)を出た後、法科大学院の法学既修者コース(2年)を修了後、司法試験に合格し、司法修習(1年)を終えるまで8年近くかかる。

政府が3月12日に決めた法案では、新たに法学部で3年学んだあとに法科大学院(2年)に進む「法曹コース」を設ける。司法試験を法科大学院在学中に受けられるようにもすることで、法学部入学後最短6年で法曹になれるようにする。

政府は2020年度から法学部に法曹コースの設置を認めたい考えだ。