東京工業大学の2019年度一般入試前期日程は6つの学院の合計で900人を募集したのに対し、4222人が志願した。志願倍率は4.7倍。東工大は19年度入試から学費の値上げをすることでも注目されたが、志願者数は前年とほぼ変わらなかった。

東工大は、学部と大学院を一体化した「学院制」を導入している。入試も、18年度までの類別にかえて、19年度入試から学院別の募集に切り替えた。また19年度入学者から年間授業料を9万9600円引き上げ、63万5400円にする方針を明らかにしている。

志願倍率は、学院ごとに差が出た。最も高かったのは情報理工学院(9.8倍)で、86人の募集に対し、843人が志願した。工学院と環境・社会理工学院(ともに4.8倍)、理学院(4.7倍)、物質理工学院(3.0倍)と続き、生命理工学院(2.5倍)が最も低かった。

東工大の前期日程は、センター試験5教科7科目(英語のリスニングを含む)950点満点中600点の「基準点」に満たないと出願できない。前期日程試験は2月25・26日の日程で実施し、合格者を3月9日に発表する。

後期日程は、生命理工学院のみ募集し、35人の募集に対し、497人が志願した。志願倍率は14.2倍。