勉強法についての悩みに、多くの受験生を合格へと導いてきた各教科の先生がアドバイス。駿台予備学校の生物科講師の山下翠先生に答えてもらった。(構成・安永美穂)

Q.たくさんの用語を効率よく覚えるには?
A.言葉だけでなく、具体的な内容や理由もあわせて理解しよう。

正しく書けるようサブノートを利用しよう

選択肢の中から正しいものを選ぶ形式の試験対策としては一問一答形式の問題集も有効だが、記述式の問題にも対応するには、用語を「思い浮かべる」だけではなく、「正しく書ける」ようにしておく必要がある。高校の生物は範囲が広く、自分でノートをまとめ直すと時間がかかるので、空欄に用語を書き込んでまとめていく市販のサブノートを活用するとよいだろう。「こういう反応が起こる」ということだけを覚えるのではなく、「それは具体的にどのようなことか」「なぜそのような反応が起こるのか」という点もあわせて理解していくと、知識として定着しやすくなる。

高1・高2のうちから少しずつ用語をインプットしておくと、高3になったときに、それらの用語を使いながら「どんな現象が起きているのか」の理解をスムーズに深めていくことができる。まずは教科書で太字になっている重要語句から、1日10分程度でよいので用語をインプットする時間をつくり、全ての分野をバランスよく何周もくり返しながら覚えることを心掛けよう。

 
    
 
    
山下翠先生    

(駿台予備学校 生物科講師)

  やました・みどり 高1から高3までの授業を多数担当し、熱意にあふれた分かりやすい授業は生徒から多くの支持を得ている。模試の出題や教材の執筆も担当。