高校生のためのコンテスト2018

2018年に開催されたコンテストの結果を随時更新しています。たくさんのご応募、ありがとうございました!

「ラッコを守りたい」赤潮の発生メカニズムを実験で再現(高校生地球環境論文賞)<PR>


最優秀賞を受賞した中地智里さん(中央)

高校生に地球環境問題を考え、さまざまな角度から問題提起してもらうことを目的として、中央大学が募集をしている「高校生地球環境論文賞」。18回目となった今回、841 通の応募作品の中から最優秀賞に選ばれたのは、近畿大学附属新宮高等学校3年・中地智里さんの論文。2018年12月21日、同校で表彰式が行われた。

ロシア・アラスカ・カリフォルニアの海水温を想定した実験を発案

最優秀賞に選ばれた中地さんの論文は「ラッコの生息地における赤潮の影響評価」。絶滅危惧種であるラッコ。その減少の原因と考えられる赤潮の発生要因について仮説を立て、自らが考案した実験を行うことで検証。さらに、ラッコを守るためにはどうしたら良いかという意見をまとめている(→中央大学HPで全文掲載)。

中でも彼女が行った実験は、ラッコの生息地であるロシア・アラスカ・カリフォルニアの海水温に合わせて5℃・15℃・25℃に設定した3種の海水を30日間観察するというもの。さらにそこで得られた結果に考察を加え、再度液体肥料を入れて同様の実験を行った。

「論文自体は2日間で書き上げることができましたが、実験は2回行ったため、日数がかかりました。特に海水温を分けて観察する上で、5℃を30日間維持することが苦労した点。氷を使って適切に冷やす、など自分で工夫して実験を行いました」と話す中地さん。

 

近畿大学での経験が大いに役立った

審査委員を務めた中央大学経済学部の田中廣滋教授は、「一読するだけでわかりやすく、かつ論理の整合性を保ち、読者に正確な全体像を把握させることは難しいが、中地さんの論文はその点をクリアし、そのうえ読者に最後まで興味深く読ませることができていた」と講評。

2年生の夏休みに、近畿大学の教授から指導を受けるという同校のプログラムに参加したという中地さん。

「そこで研究実験の方法や、論文の構成なども学ぶことができました。とても貴重な経験です」と話す。今回の論文執筆にも大きな意味を持ったようだ。

最後に中地さんは「小学校の頃に研究を始め、今年で12年目になります。このような形で評価され、とても嬉しいです。環境問題など、何か疑問を持っていても形にするのは難しいという高校生もいると思いますが、自分なりに身の回りにあるもので実験装置を工夫することで論文に必要なデータを出すことができました。やりたいという意思が大事だと思います」と話してくれた。

「第18回高校生地球環境論文賞」受賞者および論文

【最優秀賞】
中地 智里(近畿大学附属新宮高等学校 3年)
「ラッコの生息地における赤潮の影響評価」
【優秀賞】
森末 雄大(岡山学芸館高等学校 2年)
「『アマモ』再生活動と『アマモバイオマス』の提案」
関口 輝(富山県立富山東高等学校 2年)
「竹廃材を用いたバイオマスエネルギーの可能性」
【佳作】
田野 小春(藤女子高等学校 1年)
「消えゆく熱帯雨林」
環境改善班(澤田 悠樹)(北海道美幌高等学校 2年)
「ウチダザリガニを通して解った環境改善の大切さ」
経済発展と環境チーム(上田 萌加)
(お茶の水女子大学附属高等学校 2年)
「私たちの考える熱中症リスクとその対策」
【入選】
伊東 知穂(お茶の水女子大学附属高等学校 1年)
「リサイクルを考える~ある家庭の現状から」
中西 さくら(立命館慶祥高等学校 3年)
「エコッポロントで札幌を守る」
大口 晴香(国際高等学校 2年)
「文明の発展につれて進む環境状態の悪化」
金子 実夏(平塚中等教育学校 2年)
「タイヤと地球環境」
瀬尾 和香奈(淑徳与野高等学校 1年)
「世界のゴミ問題解決に向けた提言」
大澤 万葉(桐蔭学園高等学校 1年)
「ウズラ飼育から畜産環境問題を考える。」
中村 綾(お茶の水女子大学附属高等学校 1年)
「谷津干潟の環境問題」
町 朋佳(園芸高等学校 3年)
「昆虫少年少女復活プロジェクト」
村上 悦崇(園芸高等学校 3年)
「カシノナガキクイムシの脅威から五月山を守る」
渡辺 華(湘南白百合学園高等学校 2年)
「グローバルな水問題 ~限りある水資源と未来~」
茶花 いづみ(晴海総合高等学校 3年)
「江戸から学ぶエコライフ」
森 明日華(お茶の水女子大学附属高等学校 1年)
「熱の島」
吉田 彩月(お茶の水女子大学附属高等学校 1年)
「便利が引き起こすゴミ問題」
廣田 彩(横浜雙葉高等学校 1年)
「未来の地球と対策」
塚本 千晴(焼津水産高等学校 3年)
「ウミガメを見つめ直す。」
堀尾 侑加(横浜雙葉高等学校 1年)
「放射性廃棄物の処理処について」
石橋 愛美夕(久留米商業高等学校 2年)
「プラスチック製ストローから新しいストローへ」
小野 百萌(お茶の水女子大学附属高等学校 1年)
「ゴミ問題-私たちにできること-」
冨田 玲子(お茶の水女子大学附属高等学校 1年)
「『食品ロスを減らそう』」
大塚 ひかる(お茶の水女子大学附属高等学校 1年)
「町のお助けスカベンジャー」
【学校賞】
お茶の水女子大学附属高等学校
常総学院高等学校
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