天皇陛下が4月30日に退位し、翌5月1日、皇太子さまが天皇に即位され、新しい元号が始まる。政府は、国民生活にも大きく影響する新元号を4月1日に事前公表する。祝日法の規定により4月27日から土曜も含め「10連休」になる。

皇位継承日程、4月30日に退位の例、5月1日に即位の儀式

「退位の礼」は4月30日に皇居・宮殿で行われ、翌5月1日には新天皇が「三種の神器」の剣と璽(じ)(勾玉(まがたま))などを受け継ぐ「剣璽等継承(けんじとうしょうけい)の儀」と三権の長らに即位を宣言する「即位後朝見(ちょうけん)の儀」が実施される。

10月にパレード、11月には「大嘗祭」

さらに、10月22日には、国内外の多数の賓客を招く中心儀式「即位礼正殿(せいでん)の儀」と、国民から祝福を受けるパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」や披露宴も国事行為として催される。即位の礼後の最も重要な宮中祭祀(さいし)とされる「大嘗祭(だいじょうさい)」は公的な皇室行事として開催され、中心儀式「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」は11月14~15日に行われる。

費用は総額166億円

政府が閣議決定した2019年度予算案では、新天皇即位に伴う一連の行事・儀式の費用として計144億円が盛り込まれた。18年度予算に計上された即位関連費や、20年度予算などに盛り込む費用を合わせて総額166億円となる見込みだ。新天皇が即位を国民に披露するパレード「祝賀御列の儀」で使うオープンカーの調達費として総額8千万円が計上されている。

祝日法により4月27日から10連休

剣璽等継承の儀と即位後朝見の儀が行われる5月1日、即位礼正殿の儀が行われる10月22日は今年一回限りの祝日となり、祝日法の規定で4月27日から、土曜日を含め10連休となる。