国内はアップルが圧倒

米アップルがスマートフォンiPhoneの最新型を発表した。iPhoneが日本で発売されて10年、この間iPhoneは日本のスマホ普及を先導してきた一方で、国内メーカーは次々に市場から撤退した。

IT専門調査会社MM総研の調査によると、2018年度上半期(4~9月)の国内の携帯電話出荷台数は1552万台で、うちスマホは1390万台だった。スマホのメーカー別シェア(占有率)はアップルが46.5%で圧倒的な首位を維持、シャープが2位に続くが12.6%と大きく水をあけられている。

世界首位はサムスン

だが、世界に目を転じるとiPhoneにも陰りが見え始めた。世界シェアで首位の韓国サムスン電子は、開発中の折り畳み式スマホで伸び悩む出荷台数のてこ入れを図る。サムスンを激しく追い上げているのが、華為技術(ファーウェイ)などの中国や台湾のメーカーだ。

日本市場ではまだ上位に食い込めていない中国・台湾勢だが、世界市場では着々とシェアを伸ばしている。世界シェア5位の中国大手OPPO(オッポ)は端末上部から自動で現れるカメラや、指紋より安全な顔認証を使ったセキュリティー機能などを付けた最新機種を投入し、ブランドイメージの確立を狙う。

日本市場でも、契約したどの通信会社でも使える「SIMフリー」モデルに限ると、ファーウェイと台湾大手ASUS(エイスース)が約7割の圧倒的シェアを達成しているという。