勉強、部活、人間関係……私たちだっていろいろと忙しいんです! 今回、高校生記者同士で話してもらったテーマは、「ぶっちゃけ親とうまくいってる?」。高校生から親へ、率直な意見や切実な願いが数多く飛び出した。(構成・山川俊行)

「勉強するぐらいなら青春しろ!」

――まずは、両親と仲良しだという人の意見から聞かせてください。

A 仲は悪くはありません。高校生になってから、進路とか自分のことを話すようになって関係が深くなりました。興味があるものを理解してもらえるようになって、近い存在に感じるようになりましたね。

B 僕も悪くはないです。予定が合えば、月一ぐらいで一緒に出かけたりしています。相談もしますが、ママに言うと面倒そうな場合は姉にしています。

C 実は親と喧嘩したことがなくて、反抗期もなかったです。特にお母さんは、学校での愚痴を話しても、ちゃんと受け止めてくれます。お父さんには「勉強するくらいなら青春しろ」と言われますね。

12時間に1度はけんか!?

――逆にうまくいってないという人は?

D 干渉はされませんが、進路のことではバトルしますね。ちょっとお金がかかる進路に進みたいんですが、親が認めてくれなくて。そうなると相談してもしょうがないので、友達に電話してストレス解消してます。

E 私は一人っ子なんですが、干渉されるし、めっちゃいろんなことを言われます。言い返すと大喧嘩、そしてフィジカルなバトルになりがちです。スリッパやティッシュを投げてくるんですよ(笑)。12時間に1度はけんかしていますね。

――壮絶な戦いですね……。ちなみにどんな時にイラッとしますか?

C 自分の考えを話して「私はそうは思わない」と言われる時ですね。いつもは受け止めてくれるんですが……。

A 母は保守的で男尊女卑の考え。「女性はきれいに食べないとダメ」とかいろいろ言ってくるので、無視して別の部屋に行きます。

D 父と母が2人で結託して向かってくる。かつ2人の意見が微妙に合っていないんですよね……。

A 「○○君は頑張ってるって」とか友達と比較してくる。勉強する時間を決めているのに「ママが高校生の時はもっと勉強してた。勉強しろ」って言われると、認めてもらえないと感じてイラッとします。

「子供を過大評価しないほうがいい」「私も疲れてるってことを理解して」

――では最後に、高校生の子をもつ親へ、一言メッセージを。

B テストやコンテストの時は、一度でいいから批判せずに応援だけしてみては。そのほうがうまくいくと思います。

C 子どもを過大評価したり、期待しすぎたりしないほうがいいかと。「うちの子どもはこうできるはず」って。

D 現代について学んでほしいですね。スマホが普及していることとか、英語が重要になっているとか、親の時代とは違うことが多いので。

E 高校生って忙しいし、人間関係で気を遣うこともたくさんあります。たとえば部活で疲れているときにガミガミ言われると、疲れますし、むかつきます。自分から「大変です」って言わないから、わからないかもしれないですけど、仮に逆切れしたとしても「疲れているんだな」と理解を示してほしいです。

A 学校のことを言われたくはありません。実態は分からないじゃないですか。家にいるときは他の話題を話したいですね。

D よその家の事情を学んでほしいと思います。特に門限は決まってないんですが、親の気分で決められるんです。以前は21時で遅いと言われました。

C うちは18時。21時なんて、家から閉め出されちゃいます。