家族がインフルエンザにかかってしまったら、どうすればいいんだろう。アドバイスを川村内科診療所(神奈川)院長の川村昌嗣先生に聞いた。(山口佳子)

Q. 家族がインフルエンザにかかってしまいました。うつらないように気をつけることは?

 

A. 家の中でもマスクを。手や指に付いたウイルスに気をつけよう。

インフルエンザにかかった人が口をつけた箸から、大皿の食べ物にウイルスがつき、その食べ物を食べて感染する場合があります。取り箸をつけてもらうか、事前に取り分けた食事を食べるようにすること。

また、感染した人が鼻をかんだ際、手や指にウイルスがついたまま、ドアノブなどを触ると、ウイルスがそこにつきます。感染してない人が、ウイルスが付いた場所を手で触り口に持っていくと、感染する危険性があります。インフルエンザにかかった人が鼻をかんだ際には必ず、手洗いかアルコール消毒をしてもらうこと。

小さいお子さんの場合には困難なので、受験生の方は、手を口に持っていく前には必ず手洗いをしたり、アルコール消毒をしたりするようにしましょう。

また、感染した人のせきやくしゃみでウイルスが飛び散るので、家でもマスクを装着することをお勧めします。マスクは端っこを持って操作するようにし、正面の部分は触らないようにしましょう。片手で操作すると無意識に正面の部分を触ってしまうので、必ず両手でマスクの縁を持って操作するように習慣付けましょう。

 

川村昌嗣先生

(川村内科診療所院長)
かわむら・まさひで 内科医。慶應義塾大学医学部卒。予防医学にも詳しい。