部屋が散らかって勉強に集中できない、プリントがたまっていって整理できない……。そんな悩みを抱える高校生は多いだろう。「片づけのプロ」として講演や研修を行う小松易さんに、片づけを上手に行うコツを聞いた。(野口涼)

Q.配られるプリントが多すぎて整理できません。どうすれば?

A.「使うか、使わないか」を基準に、不要なものを手放そう。

 

たまる一方のプリント類。やみくもに取っておいても活用しなければ意味がありません。まずは、いるものといらないものとに分け、いらないものは捨てる(=数を減らす)。これを「整理」といいます。

整理のコツは、自分にしっくりくる基準(マイルール)を決めておくこと。プリント類ならマイルールは「使えるか使えないか」ではなく「使うか使わないか」になるはずです。「使えるか使えないか」で考えていると、「捨てられない、もったいない」と感じ、整理できないままになってしまいます。プリントを見て、解ける問題が載っていたら手放すなど、思い切って整理を進めましょう。

次に、取っておくと決めたものを使いやすい状態にする「整頓」を行います。使いやすい状態とは、ものを出し入れしやすい状態のこと。また、探す手間を省くためにも、ものの住所(定位置)をしっかり決めることが大切です。

整理と整頓を同時にやろうとすると片付けは終わりません。まず整理をして、それから整頓をするという順番に注意しましょう。

プリント類の収納には、無印良品などにある「インデックスフォルダ」がおすすめ。分類したプリントを挟み込むだけなので、出し入れが簡単です。手に入らなければ、クリアフォルダにインデックスシールを付ければ代用できます。ファイルボックスと組み合わせて使うといいでしょう。

定位置が決まったら、新しく持ち帰ったプリント類は「すぐに」片づける動作をまずは3週間、「習慣化」を目指して繰り返し行ってみてください。

 
小松易さん
こまつ・やすし 「かたづけを通して人生を変える」をコンセプトにコンサルティングや研修、講演を行う。これまで延べ2500人以上に片づけを指導。著書は「コミック版 たった1分で人生が変わる片づけの習慣」(KADOKAWA)など。