文部科学省は8月28日、2019年度の国立大学の新設学部などを明らかにした。3大学で新たな名称の学部がスタートする予定だ。

東京外国語大学は、「国際日本学部」(入学定員75人)を設置する。日本出身の学生と世界からの留学生が共に学ぶのが特徴。日本の政治、経済、社会、文化、言語などを世界の中に位置づけて学ぶ。課題解決型学習や海外を含むフィールドワークにも力を入れる。

福島大学は、「農学群食農学類」(入学定員100人)を設置する。食品科学、農業生産学、生産環境学、農業経営学の4コースを設ける。各分野の専門と、農林業・食品産業・地域社会の課題との結びつきを学べるよう農場などでの実習や、県内の農林業・食品産業の現場でのフィールドワークを取り入れる。東日本大震災と原発事故からの復興の歩みを学び、地域に貢献するための科目も設けるという。

室蘭工業大学は、現在の工学部を「理工学部」に改組する。昼間コースは創造工学科(入学定員325人)とシステム理化学科(入学定員235人)で、夜間主コースは創造工学科(入学定員40人)で学生を受け入れる。AIやIoTといった情報技術の革新に対応し、工学・化学の基礎と、技術者に必要な情報処理能力を身につけた人材を育てるという。