「第13回日本の次世代リーダー養成塾」が7月24日~8月6日、福岡・佐賀で開催される。各界の第一人者の講義を受けるサマースクールで、日本とアジアの高校生約190人が共同で生活する。対象は高校1~3年生(開催時)で、4月1日~5月6日(金=郵送必着)に一般公募枠の塾生の募集を受け付ける。前回の参加者に体験を聞いた。(野村麻里子)


■元首相や学長など多彩な講師陣

日本の次世代リーダー養成塾は、これまでに2048人が参加。日本のみならず、世界を舞台に活躍する人材の育成を目的としている。塾長は日本経済団体連合会会長の榊原定征氏だ。

アジアの高校生も参加。1クラス約30人で60分の講義を受講し、30分の質疑応答を経た後、塾生同士でグループディスカッションを行う。前回は英語での講義も行われた。

教養・ビジネス・国際・人間分野それぞれの第一人者が講師を担当する。前回は国境なき医師団日本の前会長が発展途上国の医療事情を語ったり、新聞記者が歴史認識問題とジャーナリズムについて講義したりするなど、多彩な内容だった。今回はマレーシアのマハティール・モハマド元首相、明石康元国連事務次長、宗教学者の山折哲雄氏など約25人が教壇に立つ予定。

クラス担任は、民間企業の中堅社員が担当。塾生と寝食を共に過ごし、塾生をサポートする。

■サミットで熱い議論を交わす

同塾の中心となるプログラムが、「架空の国の代表」となり議論を重ね、政策を練り上げる「アジア・ハイスクール・サミット」だ。前回のテーマは「高校生が拓く平和な未来」。7チームに分かれ、ほぼ毎日、数時間にわたり話し合う。

前回参加した智辯学園和歌山高校(和歌山)藤原英広君(1年)のチームは、他国と協力して宇宙エレベーターを作る政策を考案した。塾生等による投票の結果、最優秀賞に輝いた。

藤原君は「人前で話すことに自信が持てるようになった。この14日間を通して一生の友達と言える仲間ができた」と手応えを語る。

毎年恒例のユニークなイベントが「みそ汁コンテスト」。クラスごとに食材を選び、みそ汁を調理。実食審査やプレゼンテーションで優勝を決める。塾生の友好が深まるという。ほかにも、佐賀県にある名護屋城博物館でのフィールドトリップを行うなど、多彩なプログラムが特徴だ。

■卒塾後のフォローも万全

前回参加した共愛学園高校(群馬)の糸井あかりさん(2年)は、「塾に参加して人生が変わった」と話す。「マレーシアのマハティール・モハマド元首相による『戦争は犯罪だという認識が増えれば世界平和につながる』という講義に感銘を受けた。私は高校生でもできる平和活動をしているが、以前より自信を持って活動できているのは先生のおかげ」と声を弾ませる。今もSNSで仲間と連絡を取り合っているという。「留学や進学といった近況が分かり、良い刺激を受けている」と話した。

卒塾後のフォロー体制が整っており、進学・就職相談や海外研修プログラムを提供している。運営スタッフとして塾を支え活躍する卒塾生もいるという。

応募方法は、全国からの一般公募枠か参画県推薦枠(9道県3市)の2通り。一般公募枠の募集期間は4月1日~5月6日で、公式サイトから申込用紙をダウンロードの上、必要書類を郵送する。参加費用は、一般公募枠15万、参画県推薦枠12万5000円。詳細は公式サイトを参照。

■第13回日本の次世代リーダー養成塾
主催:日本の次世代リーダー養成塾
開催日程:7月24日(日)~8月6日(土)
宿泊施設:グローバルアリーナ(福岡県宗像市)、佐賀県波戸岬少年自然の家(佐賀県唐津市)
対象:高校1~3年生(開催時)190人程度(全国からの一般公募枠60人程度、参画県推薦枠110人程度、アジア奨学生[非公募]20人程度)
参加費:全国からの一般公募枠15万円(奨学金制度あり)、参画県推薦枠12万5000円
募集期間:一般公募枠4月1日(金)~5月6日(金)郵送必着、参画県推薦枠は参画県によって募集期間が異なる。
日本の次世代リーダー養成塾公式サイト