勉強法についてのお悩みに、多くの受験生を合格へと導いてきた各教科の先生がアドバイス。駿台予備学校の人気漢文講師の三宅崇広先生に答えてもらった。(構成・安永美穂)


Q.問題を解くときのコツは?


A.最初と最後の部分に着目しよう。

これは漢文に限らず文章一般に言えることではあるが、文章の最初と最後の部分に着目することが重要だ。
 漢文の場合、最初の部分でその話の主人公となる人物の性格などを説明し、それを裏付けるエピソードを紹介するという構成になっていることが多い。そして、最後の部分は「この話からどのようなことが分かるか」「この人物のことを筆者はどう受け止めているか」という結びのコメントで締めくくられているのが一般的だ。
 そのため、まずは最初と最後の部分を読んで「どんな人が出てくる話なのか」「最終的にどんなことを言いたいのか」を把握したうえで全体を読んでいくと、意味がとらえやすくなるだろう。

 

 
三宅崇広先生(駿台予備学校 漢文科講師)
 みやけ・たかひろ 論理的で明快な授業は、受験生は言うに及ばず、教育研究セミナーに参加した高校の先生からも高評価。各種教材・模試・解答速報(青本)の執筆でも活躍している。