8月7日から5日間、高校生による芸術文化の祭典「第42回全国高校総合文化祭(2018信州総文祭)」が文化庁や全国高校文化連盟、長野県などの主催で行われる。全国から約2万人が参加予定で、25部門が開かれる。そのうち放送部門に参加する仙台第一高校放送部に意気込みを聞いた。(中田宗孝)

部ではドキュメンタリー作品作りに励んできた曵地さん。手にしているのは愛用のカメラ

放送部門「ビデオメッセージ部門」で、郷土の話題をテーマにした5分間の映像作品を公開する仙台第一高校(宮城)放送部。制作に携わった曵地結愛さん(3年)ら3人の部員は、江戸時代から地元で親しまれてきた工芸品「松川だるま」を題材に選んだ。

撮影したビデオメッセージ作品のひとコマ

情熱・笑顔映像で伝える

熟練のだるま職人への取材、巨大な松川だるまが奉納された神社などを巡り、映像に収めた。主に動画撮影を担当した曵地さんが大切にしたのは「人の表情」という。「職人さんの笑顔や、だるま作りに対する情熱。そんな豊かな感情が表れる瞬間こそが、視聴者の心に強く訴え掛ける映像になるんです」。編集作業を経て、約2カ月で作品が完成。「私たちの作品を見た高校生が『松川だるまのある宮城に行ってみたい』と、思ってくれたらうれしいです」

撮影する仙台第一高校放送部の部員たち