僕はアメリカに短期留学中、ホームステイ先の朝食は毎日数種類の「カラフルコーンフレークを好きなだけ」というシステムでした。この時、一生分のコーンフレークを食べたのではないかと思われる程、コーンフレーク漬けになりました。1週間を過ぎたあたりから、お米が無性に恋しくなり、そのうち味噌汁も恋しくなり、しまいには「醤油までも飲めそう」と感じる程の禁断状態でした。

高校生記者の高鶴くん

帰国して最初に食べたものは、真っ白いごはんと醤油をつけた海苔、味噌汁。その時は、心臓が止まるかと思う程おいしく、泣きそうなほど懐かしく、大量のごはんと、家じゅうの海苔を食べつくし、留学中に減った体重の半分を1晩で取り戻しました。

「本当に食べたいものを食べるって、こういうこと?」「細胞レベルで満たされるって、こういう事なのか!」……今なら何でもできそうな気すらする、湧き上がってくるパワー。おおげさではなく。

生きるために食べるのか。はたまた、食べるために生きるのか。最近食べたいものが思い浮かばない、「何食べたい?」「なんでもいい。」と答えている、「とりあえず時間だし、なんか食べるか」という時には、「これがすごく食べたい!」という感情が湧き出てくるのを待ってみるという方法もあります。間違いなくその筋の専門家の先生には、怒られそうですが。でも、「本当に欲しいもの」「本当にしたいこと」も案外同じなのかもしれません。「あなたが 本当に食べたいものは 何ですか?」(高校生記者・高鶴覚)