得点源、司令塔、主将として大きな信頼を寄せられている中村拓人(5月4日、能代市総合体育館)

今夏、愛知県で開催されるインターハイのバスケットボール。男子の優勝候補の一角と目されるのが、地元の中部大第一だ。

強豪集う交流戦で全勝

5月3日から5日まで秋田で開催された「能代カップ」。強豪チームが集い、全国大会の前哨戦とも称されるリーグ戦形式の交流戦で、同校は全勝優勝を果たした。当初、得点源が2人卒業した穴は大きいと見られていたが、U-18男子日本代表候補で主将の中村拓人(3年)を筆頭に走力の高い選手が速攻で次々と得点。常田健監督は「私が計算していた以上に点数が取れている。絶対的な安定感のある選手は少ないけれどプレーの幅が広い」と今年のチームを評価する。

同月26日には愛知県大会で優勝し、晴れてインターハイ代表の座を手に入れた。2回戦で中村が左肩を亜脱臼するアクシデントに見舞われたものの、5試合全てのゲームで30点以上差をつけて快勝した。中村は「ディフェンスやアウトサイドのプレーがまだまだ。自分たちはもっとやれるというところを(東海大会などで)見せつけて、インターハイはしっかりてっぺんを狙っていきたい」と意気込んでいる。 (文・写真 青木美帆)

【TEAM DATA】1965年創部。部員44人(3年生16人、2年生17人、1年生11人)。主な卒業生に宇都直輝(富山グラウジーズ)、張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)ら。部訓は「絆支」。