勉強法についてのお悩みに、多くの受験生を合格へと導いてきた各教科の先生がアドバイス。駿台予備学校の人気数学講師の若月一模先生に答えてもらった。(構成・安永美穂)

Q. 時間をかければ解けるのに、制限時間がある定期テストなどでは解き終わりません。どうすればいいですか?

 

A. 反復練習を徹底すればスラスラ解けるようになる。

数学の習熟度には、「①解法を理解して自分で解ける」、「②ミスせずに解ける」、「③速く解ける」の3つの段階があり、この場合は③の段階での反復練習が不足していると言える。計算が速くできれば、計算にかかっていた時間を問題の解き方を考える時間に回せるようになるので、得点アップにつながりやすい。

定期テストのように出題分野が限られるテストなら、その分野の計算は反復練習によってスラスラできるようになるはずなので、問題演習を繰り返そう。そのときは「速く正確に計算するにはどうすればよいか」を考えながら取り組むことが大切だ。

また、計算にかかる時間を短縮するには、210=1024、5!(5の階乗)=120など、出てくる頻度が高いものを覚えておくのも有効な方法だと言えるだろう。

 
若月一模先生(駿台予備学校 数学科講師)
わかつき・かずのり 東京都出身。東京都立大学(現・首都大学東京)大学院で物理学を専攻。教材作成や模擬試験の問題作成なども担当している。