高校生が日本と海外の大学生と合宿生活を送りながら学ぶサマースクール「HLAB(エイチラボ)」が夏休みに東京など国内4カ所で開かれる。6月11日まで参加者を募集中だ。

昨年の東京のサマースクール。海外大学生と日本人大学生が高校生に授業をしている様子(HLAB提供)

東京都文京区・港区、長野県小布施町、徳島県牟岐町、宮城県女川町の4カ所でそれぞれ8月中旬から下旬にかけて実施する。東京は8泊9日、ほか3地域は6泊7日。高校生に学校・世代・国境などの壁を越えた交流を通じてさまざまな価値観にふれてもらうのが狙いだ。

プログラムは地域ごとに異なり、米ハーバード大の1年生向け授業をモデルにしたリベラル・アーツ・セミナー、各界の第一線で活躍する人による講演、自己分析などを体験できるワークショップ、社会人ゲストとの自由な語り合いなどが盛り込まれている。

昨年の徳島のサマースクール。ゲストの社会人が自身の線路選択などを高校生に話してくれた(HLAB提供)

自身も高校時代に参加した広報担当の村田百合香さん(大学3年)は「高校生は過ごす世界が学校に限られ、狭い価値観に縛られがちです。HLABは、いろんな興味を持った全国の高校生に出会うことで、自分の価値観をとっぱらって、自分は何に興味があるかが見えてくる場です」と話す。

定員は各地域50~80人で合計240人。費用は、東京が10万円、ほか3地域は6万円(いずれも税別)。それぞれ一般社団法人HLABもしくは自治体が主催する。応募は、公式サイトから6月11日までに申し込む。日本語と英語で書く課題がある。