フセツスイッチを調整する生徒たち

久留米大学附設高校(福岡)の文化祭「男く祭」(4月21、22日)に名物企画がある。NHKEテレの番組「ピタゴラスイッチ」に触発されて作ったからくり装置「フセツスイッチ」だ。教室の半分近くを占める巨大さ。9年前から続く企画だが、意外にも本番で成功したことは一度もないという。

装置部分

装置の材料は割り箸や竹串、プラスチックカップ、ホームセンターで買った木材などだ。仕掛け満載のコースをビー玉などが転がっていく。「メンバーは11人で、個人で一つずつ作って合体させています。春休みから1カ月くらいで作りました。実際に合体させたのは本番1週間前から。装置の組み合わせは試行錯誤して、感性でうまく動きそうなものを探しました」(リーダーの竹中翔一君・3年)

装置部分

苦労したところは、個々で作った装置を連係させること。「装置単体ではきちんと動くけれど……。連係は難しいですが、自分で作った装置をほかのメンバーの装置と合わせていくのは楽しい」

装置部分

いざ、本番。装置の途中で何度かビー玉が止まり、手で動かした。残念ながら、今年も本番で成功とはならなかったが、来年はぜひ成功させてほしいものだ。 (文・写真 吉永恵子)

装置部分
 
フセツスイッチを作ったメンバーの一部