第90回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟等主催、3月23日~4月4日)は例年より4校多い、36校が選出された。中国・四国地区の注目選手をピックアップした。(手束仁)

市川悠太(高知・明徳義塾2年)

全国の地区大会優勝校が終結した昨秋の明治神宮大会で優勝した高知の明徳義塾。その原動力となったのが市川悠太(2年)だった。秋季大会は県大会4試合、四国地区大会3試合をすべて一人で投げ抜き、明治神宮大会も3試合27イニングを投げ切り決勝では創成館を完封した。サイド気味の右腕から最速145キロのストレートと切れのいいスライダーは安定感抜群だ。ベテラン馬淵史郎監督も、「市川が崩れなければ、全国でも上位を狙える力はある」と自信を持っている。その裏付けにもなった明治神宮大会制覇だった。

市川悠太(高知・明徳義塾2年)、写真提供=インターネットサイト「すべては夏のために」

森下浩弥(岡山・山陽2年)

昨夏に悲願の甲子園初出場を果たしたおかやま山陽(岡山)。その反動で新チームの結成は遅れたものの、そんな中で夏の経験者の一人森下浩弥(2年)が3番打者としてチームを引っ張り、県大会3位ながら出場した中国地区大会で優勝。1回戦ではタイムリー三塁打で3打点、準決勝の瀬戸内戦では2安打3打点、決勝でも2安打して優勝に導いた。ピンチにはマウンドに登ることもある強肩強打は注目度が高い。

森下浩弥(岡山・山陽2年)、写真提供=インターネットサイト「すべては夏のために」