第90回選抜高校野球大会（日本高校野球連盟等主催、３月23日～４月４日）は例年より４校多い、36校が選出された。近畿地区の注目選手をピックアップした。（手束仁）

根尾昂（大阪・大阪桐蔭２年）

何といっても、昨年も甲子園で躍動した根尾昂（大阪桐蔭・２年）の動向に注目が集まる。投げても常時１４０キロを超え、打者としても右へ左へ巧打を放ち、少し甘いとスタンドへもっていく力もある。投げないときは遊撃手としても、外野手としても守れるのだが、「野手としての練習が投手としても役立っている」ととらえる姿勢も素晴らしい。中学時代にはスキーの回転競技で１位にも輝いている身体能力は「世代ナンバー１」の評価も得ている。これから先、どこまで成長していくのか、末恐ろしい選手である。

根尾昂（大阪・大阪桐蔭２年）写真提供＝インターネットサイト「すべては夏のために」

林優樹（滋賀・近江１年）

チームとしてのまとまりのよさで近畿大会ベスト４にまで進出した近江（滋賀）は、突出した選手がいるわけではないが、「身体は小さいけれども、ダイナミックな投げ方だし、マウンド度胸もある」と、多賀章仁監督が評価しているのが近畿大会は18番をつけていた林優樹（１年）だ。準決勝では大阪桐蔭に立ち上がりを突かれたものの、近畿大会での活躍は間違いなく自信となっている。