先生に茶道を教えてもらっている堀さん(本人提供)

茶道を始めてからおよそ6年が経ちます。色鮮やかでおいしそうなお菓子を目当てに始めたのですが、今では「茶道を一生続けたい」と思うほど好きになりました。日本の伝統文化として知られている茶道は、敷居が高く、なじみにくいと思われがちですが、その魅力を皆さんにお伝えします。

おもてなし、受けてみて!

茶道を通して最も学んだことは、「相手を気遣う思いやりの心」です。例えば、お客さまが来る前に、飛び石や茶室をきれいに清めたり、茶道具を扱う際には、必ず相手に正面が向くように気をつけたりします。

茶道の先生は「見えるところの思いやりは、本当に薄っぺらいもの。見えない、陰の部分の思いやりをより大切にしなければならない」と教えてくれました。おもてなしの心を、準備の段階から忘れてはならないということを痛感しました。

今の時代、お茶室でお抹茶を頂ける機会があまりないように思います。もしお茶所を見かけたら、お茶室という落ち着く空間の中で、お香の匂(にお)いやお茶を点たてる音を楽しみ、最大のおもてなしを受けてみてはいかがでしょうか?(堀綾奈3年)