和歌山・海南高校大成校舎の美術部、書道部は巨大絵馬を制作し、12月22日、地元の野上八幡宮にかけられた。同校生徒による地元の神社への絵馬奉納は、およそ20年前から続けられている恒例の行事だ。(中田宗孝)

神社に絵馬を奉納した生徒たち。上に飾られているのは昨年奉納したもの(学校提供)

部長が図案を担当 

11月末から約3週間で制作した。絵馬に描く干支の図案は毎年、美術部の部長が考える。部長の南杏奈さん(3年)は、地元・和歌山原産の紀州犬の親子を中心に据え、縁起物とされる初日の出と紅白の梅の木を背景として左右に添えた下絵を完成させた。

絵馬に干支の絵を描く作業は、毎年、奉納先の野上八幡宮の一室で行われている。制作の要となる美術部員たちは、学校から徒歩20分の場所にある神社に通って、高さ1.8メートル、幅2.7メートルの絵を描いた。南さんは「メインの紀州犬を引き立たせるように描いたのがポイント」だと言う。「例年に比べて背景が少ないシンプルな構成ですが、その分、犬の親子に目が止まるよう、背景色を黄色にしました」。作業の後半には、書道部員による「開運招福」の文字などが絵馬に書き加えられた。

文字を書き加える(学校提供)

山門に1年間飾る

絵馬は、野上八幡宮の山門に1年間飾られる。高台にある野上八幡宮へと向かう石階段の参詣道の下からも絵馬が見える位置だ。1年生の頃から絵馬制作に携わってきた南さんだが、中心となって進めた今回は、特に感慨深いものとなった。「参拝客のみなさんが『この絵馬、凄い!』と感じてもらえたら嬉しい。私も早く祖父母に見てもらいたい。私は何度も見に来てしまうかも(笑)。絵馬制作の伝統はこれからも続けて欲しい」と、顔をほころばせた。

黄色が鮮やかな絵馬に仕上がった(学校提供)