第41回全国高校総合文化祭(みやぎ総文2017)の吹奏楽部門が8月3・4日、多賀城市文化センターで開かれた。富山・新湊高校の吹奏楽部は野球応援メドレーなど2曲を披露した。(文・写真 野村麻里子)

キャップを被り、野球応援の曲を奏でる部員

良い音で遠くに飛ばすことを意識

「地域が一丸となって野球部を応援する特色をアピールするため選曲しました」と語るのは、部長でパーカッション担当の岡田凜香さん(3年)。同校の野球部は富山県の強豪校として知られる。1986年の甲子園でベスト4に勝ち上がり「新湊旋風」と称された。当時は応援で新湊の町から人がいなくなったと言われるほど、地元地域をあげて応援したという。
 普段、野球部の応援で演奏している「栄光は君に輝く」などの野球応援メドレーに乗せて、「かっとばせー新高(しんこう)」と掛け声を上げたり、カラフルなポンポンを持って振り付けをしたりして、球場の雰囲気を再現した。「スタンドでの演奏では、いつもの演奏でも心掛けている『良い音で遠くに飛ばすこと』を意識して、元気に応援しています」

ランや腹筋などで体力トレ 

練習は毎日。朝練習のほか、昼休みに自主練習する部員もいる。体力をつけるため、週に3~4回は学校の周りを走ったり、腹筋や背筋なども行ったりしている。今年は富山県吹奏楽コンクールで金賞を受賞。8月18日に定期演奏会を行う。「聞いていただく方に感動を与え、支えてくださる方に感謝をすることをモットーにしています」(岡田さん)

部長の岡田凜香さん。部員の顔を見て不調でないか気付けるように心がけているという