9月24日から27日まで、京都西山高校の文化祭「西高FESTA」が行われた。演劇や模擬店などクラス別の出し物に加え、全クラス参加の合唱コンクールは今年も白熱した。 (文・写真 白井邦彦)

結果は大事だが、準備はさらに重要で明日につながる」

京都西山高校の生徒たちが、文化祭での合唱コンクールを通して学んだことだ。

同校の文化祭はクラス単位で舞台発表や展示・販売などを行い、生徒たちは全クラスが参加する合唱コンクールに全力を注ぐ。

「体育クラブコース」のクラスは冬の大会に向けて練習が活発化する中、苦心して本番に備えた。保育士や幼稚園教諭を目指す「こども夢コース」の2クラスも猛特訓。3年4組の斎藤優希さんは「全校生徒の前での舞台発表や合唱は、先生になったときにきっと役立つ」と、自分の将来の姿を重ねながら歌った。

ゴスペル調の曲で臨んだ3年3組の中川春奈さんは「2カ月前から作り上げてきた成果を披露したい」と舞台に上がり、指揮者としてクラスを引っ張った。クラスは最優秀賞を獲得し、11月3日の向むこう日市民音楽祭に出演することが決まった。

生徒の頑張りを見てきた塩見光嗣先生は「日頃の学校生活とは違う、真剣さやエネルギーを感じた」と話す。栄誉をつかんだクラスも他のクラスも、互いの努力に拍手を送っていた。