高校文化部の祭典、第37 回全国高等学校総合文化祭(長崎しおかぜ総文祭)が、7 月31 日から8 月4 日まで長崎県内で開かれる。全国2万人の高校生がトップレベルのステージ発表や作品を披露、10 万人の来場が見込まれている。準備と運営の中心は地元の高校生だ。 (文・写真 吉永恵子)

全国高校総合文化祭は高校文化部最大の大会。1977年以来、各県持ち回りで開かれている。今大会は文化庁、全国高等学校文化連盟、長崎県などが主催する。

5日間の期間中、県内15市町で24の部門大会が開かれる。演劇、吹奏楽など毎年開催の19部門に加え、今年は独自部門として高校生文化祭サミット、特別支援学校、図書、JRC・ボランティア、郷土研究の5部門が設けられる。

参加するのは、各都道府県大会で選ばれた高校生たち。コンクールや作品展示、対局などで日頃の練習の成果を披露し、交流会や共同の作品制作などで親睦も深める。 県内の高校生で構成する、生徒実行委員会と各部門委員会が準備してきた。総合開会式や各部門大会の運営も生徒が担当。港町長崎を象徴する「集え長崎 帆を張れ 文化の船に」というキャッチフレーズのもと、外国との交流の拠点として多様な文化を育んできた長崎から、新たな文化を発信する。

総合開会式は、7月31日に長崎県立総合体育館で開かれる。高校生が蛇じ ゃ踊りなど長崎らしい伝統芸能を披露するほか、長崎と縁の深い中国・韓国・オランダから招待された高校生もステージに上がる。開会式終了後は、全国の高校のマーチングバンド・バトントワリング部員らが市内をパレードする。

平和を祈る長崎ならではの企画として、「つるばおろうで!!」のポスターを各会場に掲示し、来場者に折り鶴を作ってもらい、平和公園に納める。