インターハイで優勝した桜花学園(幡原裕治撮影)

第47回全国高校バスケットボール選抜優勝大会
(12月23〜29日、東京体育館)

 

 男子  戦力拮抗で混戦模様

例年になく戦力が拮抗(きっこう)し、本命不在となりそうな今大会。その中で頭一つ抜けているのが、全国高校総体(インターハイ)準優勝、国体で主力が優勝を経験した東山(京都)だ。岡田侑大(3年)、カロンジ・カボンゴ・パトリック(2年)という大会屈指のポイントゲッターを中心に、攻撃的なゲームを展開。インターハイ優勝の福岡第一(福岡)は、重冨周希、友希(ともに3年)の双子のガードがつくり出すスピーディーなバスケが持ち味だ。

粘り強さが信条の福島南(福島)や山形南(山形)、インターハイ8強の開志国際(新潟)を県予選で破った帝京長岡をはじめ、ここまで結果が出ていない福岡大大濠(福岡)、土浦日大(茨城)、洛南(京都)といった強豪校も上位進出に燃えている。

 女子  桜花学園が大本命

高校女子バスケ界の女王として君臨し、今年のインターハイを制した桜花学園(愛知)が大本命。昨年、悔しい準優勝をコート上で味わった馬瓜ステファニー(3年)、粟津雪乃(3年)、山本麻衣(2年)をはじめ、粒ぞろいの戦力で王座奪回を誓う。昨年の覇者でインターハイ準優勝の岐阜女(岐阜)は司令塔の藤田歩(3年)、センターのディヤイ・ファトー(3年)という絶対的なラインを軸にゲームを展開する。

そのほか、創部1年目で同大会に出場し、1期生が最終学年となる開志国際(新潟)、ハイレベルな予選を勝ち抜いた八雲学園と東京成徳大高(ともに東京)、U-18日本代表を擁する昭和学院(千葉)、札幌山の手(北海道)、大阪薫英女学院(大阪)などが女王への挑戦権を狙う。(青木美帆)