東京福祉大学教育学部 菅原健次教授

東京福祉大学池袋キャンパスでは、教員志望の学生が学校での体験学習を通じて、教職に関する理解を深め、教育実習や教員採用試験に資する学習活動を積極的に行うことができるようにするため、豊島区と連携して区内の小学校に学生をボランティアとして派遣しています。種類は、授業や担任の補助を行う学級補助ボランティアと保健室で養護教諭の補助を行う保健室補助ボランティアの2つです。

学生達は派遣された教育現場で、実際に先生方が行っている児童への指導や、問題発生時の臨機応変な対応を目の当たりにし、普段学部の授業で学んでいることと生きた知識・技術を結びつけることができます(東京福祉大学の教育方針…理論と実践の統合)。また、教育現場で即戦力として活躍できる力を養います。

伊勢崎キャンパスでも同様に、伊勢崎市内の小学校・中学校と連携し、学生を教育現場に派遣する「学生ボランティアチューター」制度を実施しています。

「このプロジェクトについて、派遣している学校を巡回したり、学生達の報告を聞いたりすると、学生達が日々子どもたちと接しながら、先生方の指導に感動したり、自分の指導について反省したり、教育現場の実際について学んだりして、座学だけでは学べない生きた技術をたくさん吸収してきたことがわかります。

教職ボランティアは、これから教師をめざす学生の夢をかなえる登竜門です。この門をくぐれるか、それとも、そこに佇み引き返すか。まさに明日への架け橋。学生達は、この体験がさらに教師への道をめざす決意を後押ししたと思われます。

派遣した多くの学校から、このプロジェクトを単年度で終了させることなく継続することが求められています。地域への貢献、学生の努力や成長が実感できてとてもうれしいですね。生きた教師力養成のために、今後はもっと長い期間で、またいろんな地域に学生を派遣していきたいです。そのために、大学でもバックアップ体制を強化していければと思っています」と教育学部教育学科の菅原健次教授は話します。