ジャズの祭典「ステラジャム(国際ジュニアジャズオーケストラ・フェスティバル)」が9月14 日、渋谷公会堂(東京)であった。高校は9校が参加。日頃の練習の成果を発揮し、会場を沸かせた。 (文・写真 小野哲史)

自分たちらしい音色届ける
●東京帝京高校 吹奏楽部「Swinging Honey Bees」

 

東京・帝京高校吹奏楽部は、普段からジャズを演奏している。学年ごとにバンドを編成しており、今大会には3年生バンドが出場。受験勉強のため参加できなかったメンバーのパートを、2年生が担当し「Be Bop Charlie」など3曲を披露した。
 演奏を終えた井上菜摘さん(3年)は「賞に関係なく、私たちの演奏をしようという気持ちで臨みました。今やれることは全部できたと思います」と笑顔を見せた。
 石埜なつみさん(3年)は「ジャズの魅力は、吹奏楽のように指揮者の指示に従って演奏するのではなく、一人一人が個性を出して演奏できるところ」と話す。「顧問からは好きに演奏していいと言われています。でも、決して『自己中』であってはならない。ジャズを通して、いろいろ勉強できました」と胸を張った。

【TEAM DATA】
1958 年創部。部員51 人(3年生18 人、2年生13 人、1年生20 人)。2004 年からジャズのビッグバンドとして活動。今年8月のスチューデントサマージャズフェスティバルで最優秀賞。

男子のパワーさく裂
●兵庫・甲南高校 ブラスアンサンブル部

 

「Cheer Up」など2曲を演奏した兵庫・甲南高校ブラスアンサンブル部。部長の菅生洋貴君(2年)が言う「男子校らしい元気いっぱいのジャズ」で会場を盛り上げた。 多くの部員が楽器未経験で入部してくる。経験不足を補うために、平日は放課後2時間半、休日は午前9時から夕方4時まで練習に打ち込み、演奏力を高めた。
 「できるだけ正確に演奏することを心掛けています」(菅生君)
部のモットーは「Be Happy Together」。聴く人に幸せを運び、自分たちも楽しめる演奏を、これからも目指す。

【TEAM DATA】
1982 年創部。部員18 人(3年生2人、2年生11 人、1年生5人)。2013 年のジャパンスチューデントジャズフェスティバルで兵庫県知事賞。

悔しさ晴らす演奏
●新潟・敬和学園高校 器楽部「Jazz Hornets」

 

2006年からジャズの演奏を中心に活動する新潟・敬和学園高校器楽部。部員の約半数を男子生徒が占める50人のビッグバンドだ。
 今年2月にあった、高校生のジャズの祭典「スチューデントジャズフェスティバル東日本大会」には、大雪の影響で交通手段を失い、出場できなかった。それだけに今大会に賭ける思いは強かった。
 部長の大屋侑可さん(3年)は「本番の1週間前からは、一つの音を長く吹き伸ばすロングトーンを1時間行ってから、音を合わせました」と振り返る。「自分たちの演奏を録音し、聴き、反省を繰り返しながら、曲を完成させました」(大屋さん)
 本番では「くるみ割り人形組曲」を演奏。終演後に晴れ晴れとした表情を見せた部員たちは、観客からの大きな拍手に包まれた。

【TEAM DATA】
1976年創部。部員50人(3年生17人、2年生20人、1年生13人)。養護学校や老人ホームなどへの訪問演奏など、年20回以上の演奏活動を行っている。

ステラジャム その他の出場校 
東京・葛飾総合高校/兵庫・高砂高校/大阪・関西大学北陽高校/東京・国際基督教大学高校/愛知・愛知中学校・高校/千葉・暁星国際高校(出演順)