科学の甲子園で優勝した渋谷教育学園幕張高校

科学の知識、技能、応用力を競う「第4回科学の甲子園全国大会」(科学技術振興機構主催)が3月20〜23日、茨城県のつくば国際会議場などで開かれた。各都道府県の選抜47チームの頂点に立ったのは、千葉・渋谷教育学園幕張高校だ。
(文・写真 大橋哲也)=学年は開催時

各校6〜8人が筆記競技と3つの実技競技に挑み、合計得点を競った。同校は2年連続2度目の出場。1、2年生の科学好き8人が全国大会に挑んだ。

最初の筆記競技は全体2位。その後の3つの実技競技も「やれることはやり切ったという感触があった。チーム一丸となって戦えたのが勝因」と、リーダーの中村柊(しゅう)君(2年)は語る。

学年を超えたチームワークの良さが特徴。高梨悠吾君(2年)は「準備のために集まったときは、いつも全員が和気あいあいとしていた」と振り返る。

リベンジ果たした

「登れ!筑波山」と名付けられた実技競技では、支給された機材で作った機器がロープウエーを登るタイムを競うもの。充電器、モーター、ブレーキなどをメンバーが分担して製作するため、連携が欠かせない。前日はホテルの部屋に集まって夜遅くまで対策を練り、当日も協力し合いながら競技に挑んだメンバーの様子を見た顧問・岩田久道先生は「今年はいける」と感じたという。

昨年も出場した三上喬弘(たかひろ)君(2年)は「昨年は18位に終わり、一緒に出場した先輩に『来年は頼む』と言われていた。リベンジできて良かった」と話した。

大鶴啓介君(1年)は「自分たちの技術を後輩に伝えたい」と、次回も学年混合チームで出場したいという。

2位以下の入賞校は次の通り。

2位 白陵(兵庫)
 3位 清水東(静岡)
 4位 広島学院(広島)
 5位 栄光学園(神奈川)
 6位 富山中部(富山)
 7位 奈良(奈良)
 8位 洛星(京都)
 9位 水戸第一(茨城)
 10位 岐阜(岐阜)