全国高校総体陸上の女子1500メートルの1~3位を西脇工が独占した

全国高校総体(インターハイ)陸上の女子1500メートル決勝が7月30日に岡山市のシティライトスタジアムで行われ、高橋ひな(兵庫・西脇工3年)が高校歴代3位となる4分15秒82で優勝した。西脇工は田中希実(2年)が4分15秒95で2位、後藤夢(2年)が4分16秒69で3位に入り、「メダル独占」を達成。高橋は「ワンツースリーは自分の勝ち以上にうれしいです」と声を弾ませた。(文・中尾義理、写真・幡原裕治)

16人で争われた決勝レースは6月の日本選手権2位で優勝候補の田中が2周目から先頭に立ち、高橋は集団後方につけた。残り300メートルで田中がスパート態勢に入り、集団が一気にばらけると、高橋、後藤が追走。ロングスパートは田中の勝ちパターンだったが、あきらめなかった高橋がフィニッシュ目前で逆転した。

フィニッシュ後、「狙おうかと冗談みたいに言っていたワンツースリーが現実になるなんて」と高橋。西脇工3人娘は抱き合って「ひな先輩、のん(田中)、夢、やったー」と互いの名前を呼び合った。

全国高校総体陸上の女子1500メートルで優勝した高橋ひな

昨年は苦境「もうあかん」何度も思った

高橋は一昨年のインターハイ女子800メートルを1年生で制したが、2連覇を期待された昨年は6位。けがや体重が増えるなどして思うように走れない、苦しい時期も長かった。「もうあかん。もう走れん。陸上部やめようかなって何回も思いました」と振り返る。

支えてくれたのは、両親やチームメイト、田中や後藤ら後輩、そして「お前はここで終わったらあかん」と励まし続けてくれた前田泰秀先生だ。周囲の支えを思い、高橋は「もう全国優勝は取れないと思っていました。自分の力だけでは勝てなかったです」と目を赤くしていた。

田中「うれしい2位」

惜敗の田中は「抜かされたのが、ひなさんだったので、おかしな話ですが、うれしい2位です」と悔しさは見せなかった。

まだ、高橋は800メートル、田中は3000メートルがある。この夏もう一度、輝きを放つつもりでいる。

全国高校総体陸上の女子1500メートルの入賞者