昨年の表彰式の様子。

夏休みに取り組みたい高校生向けのコンテスト。文系向け、理系向け、アート系などさまざまな分野があるなかで、毎年1万件以上の応募作品があるのが國學院大學主催の「全国高校生創作コンテスト」だ。今回はこの「全国高校生創作コンテスト」について徹底調査。昨年の受賞作品のポイントなど、特徴に迫ってみた。

どんなコンテスト?

募集作品は短篇小説、現代詩、短歌、俳句のいずれか。「表現者」としての自分の可能性を試すのにぴったりだ。大学としては、「考えること」「思うこと」「感じること」を大事にし、それを自分の言葉で綴ることを続けることで、美しい日本語を学び、身につけてほしいという思いがある。ふだん、当たり前のように使っている言葉を見つめ直す機会を持つと、気づかなかった自分の感性を発見できるはず。2016年度は12,966作品の応募があった。

どんな作品が評価される?

では、「創作」コンテストで、どのような作品が受賞したのだろうか?2016年の表彰作品や審査員の講評を振り返ってみよう。

【短篇小説の部】
 2016年度の表彰式で中村航氏は、「他者から読まれることをどれだけ意識できているかがポイント」「小説は、自分の知っていることではなく、知りたいこと、理解したいことを書くもの」ともコメントしている。